観葉植物として大人気のパキラ。
結構どこでも見かけるくらい人気ですが、買おうと思うとお店にあるのはたいていは5本や3本で編み込んだ大きめのものか、テーブルに飾るような挿し木の小さいものですよね。
これ、種から育てたい。
昨年の夏、ふとこんな事を思い色んなお店に行くも、種売ってないんですよね~。
で、種を購入するところからつまづいたのですが、なんとか買う方法を見つけ、1年と2ヶ月程大切に育てております。
2020年2月追記。
2017年7月に種が届き2020年2月の現在、2年7ヶ月の間元気に育っています♪また近日報告の記事を書こうと思います!
結構大きくなり枯れる心配も少なくなってきたので、僕と同じように「種から育てたいぞ!」という方の為に、僕が育てた方法と、もっとこうしたら良かったかな~というようなところ、その他コツ等をお伝えできればとm(__)m
目次
パキラをおすすめする理由
もともと、僕は観葉植物に全くと言って良い程興味がありませんでした。
が、2012年、独立した年ですね。
この年に、事務所に少し緑が欲しいなと思い、観葉植物を買う事にしました。
せっかく買うなら何か縁起の良いものをという事で色々調べてたところ、パキラは風水効果抜群で、育てやすく、また別名「発財樹」と呼ばれている事を知り、なんて素敵な観葉植物なんだ!と惚れ込んでしまいました。
最初は普通に買ってきたパキラを育てていたのですが、そのうち観葉植物を育てる事すら楽しくなり、「ん~、イチから育てたいな」と思うようになり、種から育てるに至ったワケです。
種の購入方法
では、僕のように種からパキラを育てたいと思い至った方の為に(きっとあまり多くはないと思いますが・・・)、種の購入方法からお伝えします!
種は、7月~8月あたり限定で、「ファンタジア」という通販サイトで買えます!
だいたい7月から販売開始しているので、6月下旬~7月の間に下記サイトを覗いてみてください♪
人気なのですぐに売り切れるみたいです。お早めに!
パキラは元々、中南米が原産の植物です。
日本は温帯気候なので、通常パキラは生息しづらい気候です。
が、沖縄の南西諸島や奄美大島等は亜熱帯で、こういう熱帯気候に生息する植物も育ちます。
なので、パキラの種を購入したい場合は、沖縄のお店からなら可能です!ただ、台風等の影響により収穫できない年もあるそうです。
運の要素もありますが、その分買えた時はとてつもなく嬉しいので、6月下旬~7月になったらこのショップを覗いてみましょう♪
あとは、たまにオークション等に出品されているので、どうしても買いたい人はオークションもこまめにチェックしてみると良いかもです♪
では次から、育てる手順です。
手順1:水没検査と水苔の準備(1日目)
注文して6日後、ついにパキラの種が届きました♪
僕が購入したのは「完熟パキラの実(特大)」¥3,600。
2020年2月追記。今は値上がりしているのか、特大サイズは¥6,000になってます・・・
中サイズが¥3,600なので、中でも良いかもです。
1つの実の中にいくつ種が入っているのかも知らないまま購入し、届いてビックリ。
25個も種が入っていました・・・そしてこの1つの種から1つ育つワケではなく、多胚といって2つ3つ入ってる事もあるらしい。
家が、森になっちゃう可能性出てきました・・・
で、早速手順1つ目の、水没検査。
これは、パキラの種が生きているかどうかの検査と、種の吸水を目的とした手順です。
生きている種は、水に沈んでいきます。逆に浮いたままの種は「シイナ」と呼ばれ、発芽しにくい種なんです。
まずは、この水没検査で生きている種、発芽しにくい種を見極め、同時に種に吸水を促します。
検査は、1日~長くて2日程度。長すぎると種が腐ってしまうので注意です。
そして、この水没検査と並行して行っておくのが水苔の準備です。
水苔は通気性が良く、水はけ・水もちが良いので発芽まで種をくるんでおくのに使います。
僕が購入したのはコチラ。名前が良いです♪
これを2つ買いました。少ないかな?と思いきや、めちゃくちゃ増えるので充分でした。
戻すのに1日かかるので、水没検査と同時にやりましょう。
使う分をぬるま湯に浸し一晩おいておきます。軽く絞って使います。
種をくるむのに、ひとつひとつ入れたいので小さいポットを買っておくと便利です!
僕はこの種まきハウスというのを買いました。
蓋と、水受けのトレイも付いているのでかなり便利でした!
手順2:水苔ベッド(3日目)
水没検査をしていたら、種から芽が軽く出てきます。いくつかはポロっと外皮が剥けたものもありますが、剥けるならここで剥いてしまっても大丈夫。
それを、軽く絞った水苔で包みます。
僕は買ってきたポットにいくつかまとめて包んでいきました。
この種を、半日陰(少し日が当たるような室内)に置いておきます。
この時、僕はポットに蓋が付いていたのでそれを使いましたが、なるべく水苔の水分が飛んでしまわないよう、ラップをかけたりビニールを被せたりしてあげましょう。
手順3:殻剥き(4日目)
1日水苔で包んだら、殻を剥いてあげます。
自然界では誰も剥いてくれないので、そのままでも良いんじゃないかとも思うのですが、乾燥すると殻が固くなるので自然に取れづらいのかなと思います。
できれば剥いてあげましょう。この時、気を付けないと胚を傷つけちゃいますので、そーっと、優しく剥いていきましょう♪
剥き終わったら、また元の水苔で包んで同じ半日陰で育てます。
手順4:寄せ植え(6日目)
2日程水苔で包んだ状態を続けると、胚が結構大きくなってきます。個体差もかなり出てくる頃ですが、2~3cmくらいの胚が増えてきたら、いよいよ土に植えましょう!
土は赤玉小粒がおすすめで、僕はコレを買いました。
小さめの鉢に石を敷いて赤玉を入れ、充分に水を含ませてからそこに植えていきます。
当然ですが葉っぱの部分は植えなくて良いです、根の部分だけ、軽く植えてあげましょう。
かなり小さいので、小さめの鉢に複数植えてあげるか、僕は水苔を入れて包んでいたポットを空けて、そこに土を敷いて植えました。
植え替えたらまた半日陰で育てます。
手順5:日光浴(10日目)
双葉が開ききったら日当たりの良い場所に移動します。
あんまり直射日光は好まない植物ですが、強いので多少は大丈夫です。
たくさん日光を浴びれば強く太く育ちますので、日当たりの良い場所で育てましょう。
ここらへんから水やりも重要になってきます。
まだまだ弱い子たちなので、水のやりすぎにも注意です。
土が乾ききったらたっぷりお水をあげる感じ、ちょっと乾燥させすぎた!?くらいがちょうど良いです。
手順6:植え替え(1ヶ月)
小さな鉢、もしくは育生ポットで育ててきましたが、パキラの生長はかなり早いので、1ヶ月くらいしたら小さなポットや鉢から普通の鉢に植え替えてあげましょう。でもあまり大きすぎてもいけません。
植え替えは結構植物にダメージを与えてしまうので、2年に1回くらいが良いと聞きます。パキラは生長が早いから、小さなポットだと来年確実に植え替えないといけないので、2年持ちそうで、大きすぎないというサイズに変えましょう。
あとは、通常のパキラの育て方に沿って、直射日光のあたらない日当たり・風通しの良い場所で、乾ききるかどうかくらいのタイミングでたっぷり水やりをすれば勝手にぐんぐん育ってくれます♪
ちなみに僕のパキラたちの経過はこんな感じです。
2ヶ月目
3本ずつ、2つ編んでみました。
3ヶ月目
1年経ったパキラ
現在
2018年10月時点です。ここから今更に1年4ヶ月経ってるのでまたご報告します♪
うまく育てるコツ
パキラは育てやすいと言っても、やはり種から育てていると、いくつかダメにしてしまいました・・・
そこで僕の反省点と、コレ良かった!という点をご紹介します。
葉水は毎日、最低3日に1回
水やりは、土が乾いたタイミングで大丈夫ですが、葉水は毎日できるなら毎日のが良いです!
葉っぱの元気がかなり違ってきます!
僕は、そもそも種をかなり多く買ってしまった為手が回らず、お気に入りの子だけ葉水の頻度を多く行ってしまったのですが、その子たちはとても元気に育ちました。逆にあまり行わなかった子たちは、残念ながら葉が枯れたり、元気がなくなってしまいました。
霧吹きで裏表、丁寧に葉水をあげればかなり元気に育ちますよ~!
外には出さず窓際がベスト
最初、ベランダに出してたのですが、すぐに虫がつきました・・・(T_T)
葉は食べられるし根に小さい虫がたくさん棲みつくしで、もう大変でした。
これはいかんな~と思い、日当たり良さげな窓の近く、室内へ入れました。
室内だと空気も日当たりもベランダより悪いしどうかな?と思っていましたが、室内に入れてからの方がかなり元気です!
僕は、今は外に出すのがかなりトラウマになり、水やりも浴室でシャワーを使って行っていますw
向きを変えてあげる
日に当たる葉は、かなり大きくなります。逆に当たらないところは元気なくなります。
バランス良く育てる為に、できれば毎日向きを変えてあげると良いと思います。
複数鉢がある場合は、鉢の位置自体もコロコロ変えてあげましょう。
さいごに
種から育てたパキラは、買ってきたパキラよりもかなり愛着が沸きます!
最初がかなり大変な分、成長してくれると本当に嬉しい。
そして、一般的に売られているパキラは、挿し木が多いです。
挿し木だと、根本も細く花も咲かないそうです。
種から育てたパキラは、根本もだんだん太くなってきています。
5~10年程で花を咲かせる可能性もあり、花が咲くと実がなる事もあるみたいなので、育てる楽しみもひとつ多いですね!
編み方も自由にできるし、1本で強く育てるのも良いし、自由度が高いのも魅力です。
ズボラな性格の僕でもうまく育てられているので、きっと誰でもコツさえわかればうまく育てられます。
パキラが好き、お世話が好き、自分だけのパキラを育てたいといった方はぜひチャレンジしてみてください(≧▽≦)