サイトやブログのアクセス解析にGoogle Analyticsを利用している人は多いですが、最近、意味のわからないドメインから多数のアクセスが残っていたりしませんか?
これは、リファラスパムといわれているもので、このアクセスがあると正確なアクセスデータが取れません。正確なアクセスがわからないと、ブログの改善策を考えたり、今後の目標を設定する時にかなり困りますよね。
そこで、今回は「リファラスパムってなんだ?」ってところから、その対策をご紹介します。
目次
リファラスパムって??
リファラスパムとは、Google Analyticsの集客経路(チャネル)にある「Referral」に、リンク元としてURLを表示させるスパムです。
チャネルの種類
1.Direct
URLを直接入力した流入
2.Organic Search
検索結果画面から「広告枠」を除いた部分の流入
3.Social
FacebookやTwitterなどソーシャルメディアからの流入
4.Email
メール経由からの流入
5.Referral←ココ!
リンクからの流入
6.Paid Search
検索連動型広告からの流入
7.Other Advertising
その他広告からの流入
8.Display
ディスプレイ広告からの流入
アクセス元のサイトを確認していると、既に知っているサイトもあれば全く聞いたこともないようなサイトがあります。
その全く聞いた事もないようなサイトが、リファラスパムの可能性があります。
リファラスパムの目的
リファラスパムは、こうしたリンク元としてURLを表示させ、「ん?このサイトはなんだ??」と思わせ、アクセスさせる事が目的です。
海外の通販サイトや、意味不明なサイトへ誘導されてしまう事が多いですが、悪質なサイトへ飛ばされる事も有り得るので、不用意にアクセスしないようにしましょう。
リファラスパムの問題
アクセスしないようにしたとしても、問題があります。
それが冒頭の「正確なアクセスデータが取れない」という問題です。
このリファラスパムは、実際にはサイトに訪問もしておらず、もちろん記事なんて読んでません。
おかげで、これをトラッキングしてしまうとセッションは上がっても直帰率やセッション時間の数値がめちゃくちゃになってしまいます。
リファラスパムの判別方法
スパムURLの調査には「aguse」というウェブサービスが便利です。
http://www.aguse.jp/
このサイトは、直接サイトに訪問しなくても主要な情報を教えてくれる便利なサイトです。
検索窓に調べたいサイトのURLを打ちこみ「調べる」ボタンを押せば解析できます。
解析結果から、以下をチェックする事でリファラスパムかどうか判別できます。
URLが転送されている
<外部にリダイレクトされています。>というメッセージが出たら、故意に別のURLに転送をかけているという事で、ほぼリファラスパムです。
サイトのタイトルが日本語以外
リファラとは、リンクが設置してあって、そこからの流入という事なので、海外サイトに自分のサイトへのリンクが設置されている事は、日本人向けのサイトなら少ないはずです。
海外向けのサイトなら別ですが、日本向けサイトなら日本語以外のタイトルのサイトなら怪しいです。
マルウェアが検出された
一番ダメなヤツです。
この画像では検出されていませんが、マルウェアとは、ウイルスやトロイの木馬など悪意のあるコードの総称で、おもいっきり被害にあってしまうのでこれが検出されたら完全にスパムです。
リファラスパム対策
正確なアクセスデータを取る為には、このリファラスパムはだいぶ邪魔です。
なので、Analyticsのデータから除外しちゃいましょう!
手間はかかりますが、正確なデータを取る為にぜひ行いましょう!
ただ、Google Analyticsは過去のデータは消せないので、設定した直後からのデータにしかフィルターの設定は反映されません。今までのデータにスパムが入っている場合は、残念ですが諦めましょう(T_T)
Google Analyticsデータからリファラスパムを除外する方法は、大きく4つあります。
1.ボット・スパムフィルタリング機能を利用する
2.URLごとに手動でフィルタをかける
3.言語・ブラウザが「not set」のものをまとめて除外する
4.国でフィルタをかける
1.と2.は必ず設定しましょう。
3.は、「参照元が検索エンジンの検索結果ページ以外の訪問」や「リダイレクト等で参照元の情報を取得できなかった訪問」のようにキーワード情報を持たないセッションが該当するので、ほぼスパムと判断して良いと思いますので設定をおすすめします。
4.は海外からのアクセスもあるサイトは存在すると思うので、サイトのターゲットにより任意で設定しましょう。
では、それぞれ手順を。
1.ボット・スパムフィルタリング機能を利用する
Googleにすでにスパム認定されているURLを除外できます。が、全て除外できるわけではありませんので、これだけで安心♪というワケではありません。
①Google Analyticsにログインし、「アナリティクス設定」をクリックします。
②該当のアカウント・プロパティを選択した状態で、一番右側「ビュー」の「ビュー設定」をクリックします。
③「ボットのフィルタリング」にある、「既知のボットやスパイダーからのヒットをすべて除外する」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。
これで、Googleのスパムフィルタリングの設定は完了です。
2.URLごとに手動でフィルタをかける
次に、実際に自サイトのリファラを確認し、URLを手動でフィルタリングする方法です。
①Google Analyticsにログインし、「アナリティクス設定」をクリックします。
②該当のアカウント・プロパティを選択した状態で、一番右側「ビュー」の「フィルタ」をクリックします。
④設定をして「保存」をクリックします。
・フィルタ名:任意のものでOK
・フィルタの種類:カスタム
・フィルタフィールド:参照
・フィルタパターン:リファラにあるURLを入力
3.言語・ブラウザが「not set」のものをまとめて除外する
上述2つの対策では、除外できないリファラスパムもあります・・・なんてめんどくさい・・・
そこで、言語とブラウザがnot setとなっているものを全て除外してしまいましょう!
何かワケがあってnot setのデータが必要な方は(いるのかな?)この方法はできませんが、だいたいの人は問題ないはず!
①Google Analyticsにログインし、「アナリティクス設定」をクリックします。
②該当のアカウント・プロパティを選択した状態で、一番右側「ビュー」の「フィルタ」をクリックします。
④設定をして「保存」をクリックします。
言語がnot setのフィルタ
・フィルタ名:任意のものでOK
・フィルタの種類:カスタム
・フィルタフィールド:言語設定
・フィルタパターン:not set
ブラウザがnot setのフィルタ
・フィルタ名:任意のものでOK
・フィルタの種類:カスタム
・フィルタフィールド:ブラウザ
・フィルタパターン:not set
4.国でフィルタをかける
上の3つの対策をすれば、だいたいは除外できますが、実はOrtanicにもリファラスパムが確認されています。
このリファラスパムを除外するには、もうその国からのアクセスを除外するしかありません。
アクセスデータの「地域」で国別にデータを参照できます。
そこで、直帰率が100%、平均セッション時間が0のところは、もう不要ですよね。そういう国があれば除外していきましょう。
海外からのアクセスを見込んでいる方々は、すみません、対策思いつきません(-_-;)
海外からは不要の方は、以下で。
①Google Analyticsにログインし、「アナリティクス設定」をクリックします。
②該当のアカウント・プロパティを選択した状態で、一番右側「ビュー」の「フィルタ」をクリックします。
④設定をして「保存」をクリックします。
・フィルタ名:任意のものでOK
・フィルタの種類:カスタム
・フィルタフィールド:国
・フィルタパターン:Russia(ロシアからのアクセス除外設定例)
まとめ
リファラスパムとは、Analyticsのデータにリンク元としてURLを表示させるスパムで、アクセスデータが正確に取れなくなります。
Analyticsのフィルタ等を駆使して除外できるので、面倒ですが頑張って除外し、正確なアクセスデータを取得しましょう!
これ、設定したら僕のサイトもアクセスだいぶ減るんだろな~・・・それが正しいデータなので当然ですが(-_-;)